32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/Demolition

 

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作品紹介

 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/Demolition
 2015年 アメリ
 時間:101分
 ジャンル:コメディ、ドラマ IMDbより 

 

 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
 デイヴィス・ミッチェル:ジェイク・ジレンホー
 カレン・モレノナオミ・ワッツ
 フィル・イーストウッドクリス・クーパー

あらすじ

ウォール街のエリート銀行員ディヴィス(ジェイク・ギレンホール)は順調に出世し、リッチで何不自由のない生活をしていた。ある日、交通事故で美貌の妻が他界するが、涙を流せず、感覚を失っていることに気付く。彼は義父の言葉をきっかけに、身近なものを壊し始め……。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.55 評価815件   2019/10/27
 IMDb7.0(評価5換算:3.54) 評価80482件 2019/10/27
 Rotten Tomatoes 2019/10/27
  TOMATOMETER:53% 評価203件
  AUDIENCE SCORE:54% Average Rating:3.32 評価8014件
 Metascore:49  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.47

評価まとめ

 良い評価:深い、役者が良い、感動、再生の物語、

 悪い評価:つまらない、甘えてる、ご都合主義

評価は高いですね。若い人が評価高めでしょうか。映画好き、評論家は評価低めです。

感想

デイヴィスは突然の事故で妻を亡くした金融マン。職場のボスは妻の父親。
デイヴィスは妻が亡くなっても悲しくないことに戸惑っています。
病院で妻の死を確認後自動販売機でお菓子を買うのですが自販機の不具合で出てきません。
デイヴィスは自販機の会社にクレームの手紙を書きます。
その手紙の内容は自販機でお菓子を買うまでの経緯。妻が事故で亡くなって病院にいることや自分の背景を手紙にして何通も送ります。


この行為がどうも納得いきません。この映画の行き先が予見出来て私的にはがっかりな展開です。最近アメリカ映画でも増えてきたなんか煮え切らない感じで意味ありげな日常を切り取っていくけどその日常はどこか非日常でナルシスト的。
でもなんだか見れる映像が続くからそんなナルシシズムをくすぐられる一定層をがっちりつかみます。それは日本映画に多いように思います。
でも最近アメリカでも増えてきたように思います。
世界全体が軟弱とナルシシズムに傾いているような気がします。
わたしも自己愛強めなのですがそれは自分の嫌いな所なので、私はあまり好きではありません。


このクレームの手紙に電話で返信がありました。名前はカレン。
なんかこの先が見えてきます。きっとこの女性は美人だろうと予想しますが様相通りこの女性がナオミワッツです。余談ですがナオミワッツはオーストラリアの学校でニコールキッドマンとクラスメイトだったらしいです。ウィキ調べですがうらやましいクラスです。
この人選も絶妙ですよね。美人だけどクールな感じじゃなくてこの主人公の訳の分からない行動に付き合ってくれます。


お金があって自己愛、自己中で動いているのにいつしか周りには自分を思う美人が。そしてその息子クリスは自分の事を尊敬や好きという感情で接してくれている。
なんか憧れが投影されているような、ブルジョアのいい気な悩み、なんか意地悪な見方をしてしまいます。
他の人の評価内容を見てると深い意味が隠されているみたいな評価があり、なるほどなと思うところもあるのですが妻を深く愛していたという結論はどうも納得がいかない。


映画では仕事にも妻にも倦怠を感じているように見えたし、何よりカレンやクリスとの新しい関係を喜んでいるように見える。
妻や仕事という日常に飽き飽きしていて何か違う刺激を求めていたように思う。その感情はリアルだし恥じてもいいけど否定はできない現実だと思うのに、最後に妻を深く愛していたという結論はなにか無理がある。
それは自分にとっては都合が良いし心地が良いから導いた結論の様にみえてしまう。結論を重視するなら持っていき方を変えたほうが良かったように思う。
映画自体は見やすいです。が肌に合わない人もいるように感じます。
評価は3.47と高めなので-0.3点で3.17点とします。

 

                                                                                 評価  3.17点