真夜中のゆりかご/EN CHANCE TIL/A SECOND CHANCE
作品紹介
真夜中のゆりかご/EN CHANCE TIL/A SECOND CHANCE
2014年 デンマーク
時間:102分
ジャンル:ドラマ、スリラー IMDbより
監督:スサンネ・ビア
アンドレアス:ニコライ・コスター=ワルドー
シモン:ウルリク・トムセン
アナ:マリア・ボネヴィー
あらすじ
愛する妻と幼い息子と幸せな毎日を送っていた刑事のアンドレアス(ニコライ・コスター=ワルドー)は、通報を受けて同僚のシモン(ウルリク・トムセン)と共に現場に掛け付けた一室で、薬物依存のカップルと目を覆うような育児放棄の現場を目の当たりにする。夫婦でわが子をいつくしむ日々は愛に満ちていたが、ある日思いがけない悲劇に見舞われ、アンドレアスの中の善悪の価値観が揺らいでいき……。
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:3.65 評価360件 2019/5/18
IMDb:6.8(評価5換算:3.46) 評価4978件 2019/5/18
Rotten Tomatoes 2019/5/18
TOMATOMETER:52% 評価25件
AUDIENCE SCORE:52% Average Rating:3.2 評価147件
Metascore:35
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:3.44
評価まとめ
良い評価:泣ける、考えさせられる、スサンネ・ビア監督が素晴らしい
悪い評価:感情移入できない、腹が立つ、ラストが余計
Rotten Tomatoes、Metascoreの評価がとても低いですね。Yahoo!映画は高めでしょうか。なにか文化や宗教に関わってくる何かがあるのでしょうか。受け入れがたい何かがあるのかもしれません。
感想
Rotten Tomatoes、Metascoreの評価が異常値と思えるほど低いですね。
内容は確かに衝撃的な展開なので取り方やストーリーよりも設定への評価も多かったかもしれません。
その内容はあらすじの通りなのですがこの後、アンドレアスの子供が死んでいるのを発見し、薬物依存カップルの子供と自分の子供の遺体を取り換えるという話なんですが。
凄い設定を考えるね。
赤ちゃんという無垢で無力な存在を救い守りたいという本能にも近い崇高な気持ちだと自分で思い込み子供を連れ去る。
遺体と言えど我が子に便を擦り付け地獄の様な現場に置いてくるという行為。
いろんな感情や行為を両立させてしまう恐ろしさ。
その後、妻のアナは連れ去った赤ん坊ソーフスを残し川に身を投げます。
トリスタンの尋問から我が子アレクサンダーが森の中に埋められていることを自白させ発見します。
そして検死の結果アレクサンダーの死因は虐待であることが分かります。
夫婦で子供を愛し育ててきたはずなのにその死因が自分の妻に起因することが分かります。
この瞬間が一番怖いですね。赤ちゃんの夜泣き、妻の言動、母親に対する愚痴などがフリだったんですね。
真実を突き付けられ、自分たち夫婦が愛する我が子を死なせてしまい、今まで軽蔑してきた薬物カップルの子供は元気に育っている。
ここら辺の対比や不条理、皮肉を描きたかったのでしょうか。
ただ怖い話ではあるけども上手くは撮れてないかな。
いろんな要素がありすぎていつにもまして説明的になってしまったのですが、それだけ要素がちょっと消化不良だったのかな。
どこが悪いんだろ?
赤ん坊入れ替えが唐突なのかな?あとアナの虐待がオチだから露骨にアナの心理描写を入れれないので切実さが伝わりづらかったのもあるかな。
オチにこだわりすぎて登場人物の感情や切実さが置き去りにされた感じでしょうか。
調べたら世界幸福度ランキング2019でデンマークは2位らしいです。
この映画からはそんな雰囲気は感じませんでした。夜の暗さ、登場人物の暗さや口数の少なさ。そんなアメリカやイギリスとはまた違う異国感は新鮮で面白かったです。
採点は-0.2点で3.24点とします。
評価 3.24点