Dearダニー 君へのうた/Danny Collins
作品紹介
Dearダニー 君へのうた/Danny Collins
2015年 アメリカ
時間:106分
ジャンル:バイオグラフィ、コメディ、ドラマ IMDbより
監督:ダン・フォーゲルマン
ダニー・コリンズ:アル・パチーノ
メアリー・シンクレア:アネット・ベニング
サマンサ・リー・ドネリー:ジェニファー・ガーナー
あらすじ
作曲活動から離れて何年もたち、人気アーティストとしての盛りも過ぎてしまったダニー・コリンズ(アル・パチーノ)。そんなある日、マネージャーから古い手紙を見つけたと渡される。それは駆け出しだった43年前の自分にジョン・レノンが送ってくれたもので、富や名声に自分を見失わず、音楽と真摯(しんし)に向き合うようにとつづられていた。それを読んだ彼は人生をやり直そうと決意してツアーをキャンセルし、一度も会ったことのない息子を訪ねる。
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:3.86 評価407件 2019/5/6
IMDb:7.0(評価5換算:3.57) 評価27305件 2019/5/6
Rotten Tomatoes 2019/5/6
TOMATOMETER:77% 評価128件
AUDIENCE SCORE:73% Average Rating:3.7 評価10404件
Metascore:58
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:3.71
評価まとめ
良い評価:笑いあり涙あり、ジョンレノンのBGMが良い、アルパチーノが良い
悪い評価:お金があるから、感情移入できなかった
概ね高評価、日本の方が評価は高め。IMDbのTop 1000 Votersは0.9も下がっているので映画好きは少し厳しめ。でもTOMATOMETERは高めなので一概には言えないかな。
感想
全体的に評価が高いです。日本人が好きそうな映画だと思います。
どういうところがと言われると人生のやり直しとかをヒューマンに描くというか。
監督を見るとダン・フォーゲルマンです。ウィキペディアを見るとTHIS IS USの監督脚本をしています。
THIS IS USは私もアマゾンで見ています。なのでこの映画の監督も納得です。
THIS IS USもヒューマンドラマなのでこの映画が面白いと思った人はお勧めします。
悪口になりそうで書き方が難しいですが。
この監督の特徴というか物語を動かすためだけに人を動かし、登場人物に簡単にハードルを設置する。
動かすためだけなので脈絡が無く感じたり、物語に重みが無かったり、やりすぎる手法に違和感や反発を感じる人もいるかな。
だから表面的だなと感じるときやいい気だなと感じるときもあるんですがコメディだからとか途上だからと思って楽しむようにしています。
それにそんな軽さが実は功を奏することもあるのが現実だと思うんで。
ダニーは過去のヒット曲にぶら下がり、酒とドラッグにのめりこみ、結婚と離婚を繰り返しいい加減に生きてきた。
そんなダニーにジョンレノンが43年前に送ってくれた手紙を見たからといって40年以上会わなかった会えなかった息子にあんな軽く会いに行けるだろうか。
この描き方が先ほど言ったこの監督の軽さでもあるんです。
それでも会って孫娘を新しい学校に連れて行ったりして上手くいきだすとみていて嬉しくなるのはこの監督の上手さや技術なんだと思います。
時に神の視点で登場人物に簡単に試練を与えたりとやりすぎる部分もあるのですがTHIS IS USをIMDb評価で8.7にする上手さもあるんですね。
ただ一つやりすぎだと思うのはハリウッドの方程式を無理やりこの映画に取り入れたことでしょうか。
以前にも話しましたがストーリー4分の3で無理やり谷間を作るです。
地元のバーでライブをやるのですが、新曲をするつもりが観客の期待から過去のヒット曲に逃げてしまい、ライブ後ドラッグをキメてるところを息子家族に見られてしまいます。
唐突すぎるし策士、策に溺れるというか。
この監督の事だからこの方程式を入れなければと思ってしまったのかもしれません。
でも逆効果だと思います。見てて浮かれた気分が台無しです。
浮かれた気分のまま最後まで走りきることがこの映画の強みを最大限に活かせる撮り方だと思います。
全体的には見やすかったんですが評価が高すぎるのと方程式で-0.3点で3.41点にします。
この映画が面白かった人はTHIS IS USも見てください。
評価 3.41点